流産と子宮外妊娠

鳥居泰宏/ Northbridge Medical Practice 流産 流産は妊娠20週以前に胎児を失うことです。80%ほどは12週以前におこります。4回妊娠すれば1回は流産に終わる頻度です。あまりに初期におこれば(生理が少し遅れて多少いつもと様子が違うような場合)流産と気づかずに終わってしまうこともあります。また年齢とともにいくらかおこりやすくなります。20代なら14%程度の発生率なのが30代後半から40前後だと20-25%の発生率になります。 症状... 続きを読む

腹部膨満感

鳥居泰宏/ Northbridge Medical Practice お腹が張った感覚はよくおこる現象です。実際に胴回りが大きくなる場合とそうでない場合もあります。多くは器質的な原因が見つからない機能性のものですが、炎症性腸疾患、卵巣癌、セリアック病(グルテン過敏性と上部小腸粘膜萎縮を特徴とする小児および成人に起こる病気)などが原因であることもあります。機能性の腹部膨満感は単独におこる場合と過敏性腸症候群(Irritable bowel syndrome, IBS)や機能性消化不良、機能性便秘などを伴うこともあります。... 続きを読む

腎臓・尿管結石

鳥居泰宏/ Northbridge Medical Practice 腎臓や尿管にできる結石にはあらゆるタイプがあります。単に石といってもその成分は源疾患が何であるかによって異なります。ほとんどの場合はよく調べれば代謝性の疾患(副甲状腺機能亢進症、腎臓の病気、吸収不良や慢性の下痢などの腸の疾患、高尿酸血症や痛風)や解剖学的な構造上の欠陥(馬蹄腎、多嚢胞腎、海綿腎などのような石が形成しやすい病気)がみつかります。 70歳までに12%の男性、5%の女性は腎臓、尿管結石による痛みを経験します。... 続きを読む

遅発性性腺機能低下症(Late onset hypogonadism)

鳥居泰宏/ Northbridge Medical Practice 男性ホルモン(testosterone)のレベルは年齢とともに徐々に低下していきます。80歳では20歳時のレベルの約半分にまで下がってい ます。しかし、男性ホルモン値が下がっているだけで症状がなければ遅発性性腺機能低下症とはいえません。たとえ男性ホルモン... 続きを読む

ヘリコバクターピロリ

鳥居泰宏/ Northbridge Medical Practice ヘリコバクターピロリ(Helicobacter pylori)というバクテリアは慢性胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、それに胃癌との強い因果関係を持っている菌です。 オーストラリアの人口の約1/3はこの細菌に感染しています。日本人、中国人、ベトナム人などのアジア系人種はもっと高い感染率です(70-80%)。年齢とともに感染率は高くなります。男女の差はありません。 ヘリコバクター菌について... 続きを読む
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