第175回 ●子どもの嘘と約束

幼い子どもはピュアで嘘などつかないように見えますが、意外にもちょこちょこと嘘をつくのが普通です。ですから、まずは子どもの嘘に親がショックを受けないようにしてください。嘘と言っても、一つには、本当に子どもらしく、実害のまったくない嘘があります。それは、想像と現実とが混同して無自覚に口にする罪のない嘘です。もう一つは、自分のミスを隠したいときや、自分をよく見せたいときにつく嘘です。作り話と言ってもよいでしょう。そして、後者の嘘に限っては、子どもの性格に影響するものですから、親の導きが必要になります。...

過去の教育コラム

第174回 ●子育ては誇り高く 子どもに対して責任感をきちんと持っている親ほど、子どもに何度注意してもできないとき、つい感情的になって厳しく叱りつけてしまいます。また、両親のうち、特に、一緒にいる時間の長い方の親は、そうでない方と比べて、自らに課した課題が多くなる分、どうしても、ストレスが溜まりがちで、いつものその人なら怒ったりしない場面でも、叱り飛ばしてしまいたくなります。決してその親の性格が悪いからではありません。手を抜かない、真面目な人だから、一日、子どもに付き合っているうちに、疲れ果ててしまうのです。...