交 通
【シドニーの交通案内】
(1)電車の使い方
電車の利用には、Opalカード(交通系ICカード)またはクレジットカード・デビットカード、スマートフォン等による非接触決済(タッチ決済)を使用する。駅の改札やホームのカードリーダーにタップ(乗車時・降車時の両方)することで運賃が自動計算される。運賃は時間帯や利用回数に応じて変動し、平日朝夕のピーク時間帯を避けたオフピーク時間には割安な料金が適用される。
シドニーの鉄道には、在来線(Sydney Trains)に加え、自動運転による高速鉄道「メトロ(Sydney Metro)」があり、ノースウエスト地区からシティを経由して各方面へと接続している。メトロは運行間隔が短く、駅構内や車両も新しく、利便性の高い交通手段として利用されている。
シティー・サークルとは、セントラル駅、タウンホール駅、ウィンヤード駅、サーキュラー・キー駅、マーティン・プレイス駅、セント・ジェームズ駅、ミュージアム駅などを結ぶ環状路線を指し、シドニー中心部の主要エリアを巡回している。
また、運賃には1日および1週間の上限(キャップ)が設定されており、一定額以上は課金されない仕組みとなっている。電車・バス・フェリー・ライトレールは共通の料金体系で利用可能である。乗車時・降車時のタップを忘れると正しい運賃が適用されないほか、無賃乗車とみなされ罰金の対象となる場合があるため注意が必要である。
(2)バスの使い方
バスに乗る場合、停留所で待ち、乗車するバスが近づいたら手を上げて運転手に合図する。運賃の支払いは、Opalカードまたはクレジットカード・デビットカード、スマートフォン等による非接触決済(タッチ決済)を利用し、乗車時および降車時にカードリーダーへタップする。現金での支払いはできないため、事前に利用手段を準備しておく必要がある。
バスは前方のドアから乗車し、後方のドアから降車するのが一般的である。降車する際は、車内のボタンを押して次の停留所で降りる意思を示す。日本のように車内アナウンスはないため、予め降りる停留所の位置を地図で把握しておく必要がある。
深夜には、電車の運行が終了した時間帯を中心に「ナイトライド(NightRide)」と呼ばれる代替バスが運行されており、シドニー中心部から各主要路線沿いに運行される。通常のバスと同様にOpalカードまたはタッチ決済で利用可能である。
(3)フェリーの使い方
1789年に最初の運航を開始したシドニー・フェリーは、現在もサーキュラー・キーを中心に、マンリーやパラマタをはじめとするシドニー湾内各地を結ぶ主要な交通手段として運航されている。湾内の景観を楽しめることから、通勤・通学だけでなく観光目的でも広く利用されている。
運賃の支払いは、Opalカードまたはクレジットカード・デビットカード、スマートフォン等による非接触決済(タッチ決済)を利用し、乗船時および下船時にワーフ(船着場)のカードリーダーへタップする。現金や紙のチケットは通常利用できないため、事前に準備が必要である。
電車やバスと同様に共通の料金体系が適用されており、1日および1週間の運賃上限(キャップ)も適用される。これにより、一定額以上は追加料金なしで利用することが可能である。
(4)モノレール
かつてシティ中心部を環状に走っていたモノレールは、ダーリング・ハーバーやチャイナタウンなどを結ぶ交通手段として観光客にも利用されていたが、2013年に運行を終了している。現在はその代替として、ライトレールがシドニー中心部および周辺エリアを運行しており、サーキュラー・キー、タウンホール、チャイナタウン、ダーリング・ハーバー方面など主要な観光・商業エリアを結んでいる。※(5)ライトレール参照
(5)ライトレール
シドニーの公共交通の一つであるライトレール(路面電車)は、中心部と周辺エリアを結ぶ交通手段として運行されており、日中はおおむね10分前後の間隔で運行される(時間帯により異なる)。主要路線は、サーキュラー・キーからCBD(中心業務地区)を経て、チャイナタウン、ダーリング・ハーバー、フィッシュ・マーケット、グリーブ、リリーフィールド方面へと延びているほか、別路線ではランドウィックやキングスフォード方面にも接続している。
利用方法は電車やバスと同様で、Opalカードまたはクレジットカード・デビットカード、スマートフォン等による非接触決済(タッチ決済)を使用し、停留所のカードリーダーで乗車時および降車時にタップする。現金や従来の紙チケットは利用できない。
運賃は他の公共交通機関と共通の料金体系が適用されており、1日および1週間の運賃上限(キャップ)も適用される。
(6)水上タクシー
シドニー湾内を行き来する水上タクシーは、少人数での移動や観光に利用できる小型ボートサービスである。代表的なサービスとして、黄色いボートで知られるYellow Water Taxiなどがあり、サーキュラー・キーやキング・ストリート・ワーフ周辺を中心に運航している。シドニー湾内であれば目的地まで直接移動することが可能である。
利用する際は、電話またはウェブサイトから事前に予約し、指定した場所でピックアップしてもらうのが一般的である。料金は距離や時間帯、利用人数によって異なる。観光向けに、湾内を巡るショートクルーズやナイトクルーズなどのサービスも提供されている。通常は通年で運航しているが、天候や海況により運航状況が変更される場合があるため、事前に確認しておくと安心である。
(7)タクシー・配車アプリ
シドニーのタクシーは、白色の車体を中心に複数の会社が運営しており、街中での流しのほか、電話や配車アプリで手配することができる。近年は、スマートフォンの配車アプリ(UberやDiDiなど)の利用が一般的となっており、現在地と目的地を入力することで、料金の目安を事前に確認したうえで配車を依頼することができる。
車両には通常のセダンのほか、大きな荷物に対応できるワゴンタイプや、多人数で利用可能なマキシタクシー(Maxi Taxi)もある。配車アプリでも車種を選択できる場合がある。
料金は距離および時間に応じて加算されるメーター制(タクシー)または事前確定運賃(配車アプリ)で、時間帯(夜間・週末・祝日)や交通状況により変動する。配車予約や有料道路(トール)を利用した場合は追加料金がかかる。
支払いは、タクシーではクレジットカードやデビットカード、スマートフォン決済が一般的で、配車アプリでは登録した決済方法により自動で精算される。
タクシーは自分でドアを開閉して乗車するのが一般的で、助手席に乗ることも可能である。安全面を考慮し、夜間や単独での利用時には後部座席を利用するのが無難とされている。チップは必須ではないが、端数を切り上げる程度で渡す場合もある。