エーオン・リスクサービス 斉藤 大


一般的な店舗向け保険において、現金カバーは標準補償ではない事もありますので、まずは契約をしている保険でどの様な状態でいくらまでの保険がかかっているか、また免責金額がいくらなのかを確認する必要がありますが、一概に現金保険と一口で括っても以下のように幾つかのカバーが考えられます。

・営業時間中・お店の中でのみのカバー
・営業時間外・現金が据え付け金庫の中にある場合のカバー
・現金輸送中のカバー
・お店以外の個人宅に保管している間のカバー

いずれの場合でも、通常の現金保険では外部からの侵入などの形跡がある場合をカバーするように意図されていますので、ドアや窓が壊されていない状態や金庫等がこじ開けられた形跡が無いような場合には保険対象外として扱われる場合もありますので注意が必要です。

また保険金求償に当たっては、盗難にあった現金が確かに手元にあったことを証明するように保険会社から求められるのが通常です。その場合には銀行ステートメントの出入金の記録や、前日や前週同時期の記録などを提示することでその証明とするのが一般的です。

前述のように外部からの不正侵入の形跡がないようなケースや、鍵が施錠されていない状態での盗難等は補償対象外扱いとされる事もありますので、保険対応に当たって詳しくは専門家のアドバイスを求められるのが宜しいでしょう。

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