ジャパン/コンピュータ・ネット代表取締役 岩戸あつし

昔は徹夜をして原稿を書いたこともあった。歳を取ると、体力的にもたないので、最近は朝原稿を書くことにしている。しかし二時間くらいすると目が霞んできてスクリーンの文字が見えづらくなる。歳を取ったと感じるのは、最初に目に来ると言われているが、本当にそうだ。締め切りが迫っているのに字が見えなくなって仕事が捗らないというようなことは、若い時には想像もしなかった。

YouTubeを観ていると、アニメのキャラクターがニュースを読み上げていた。合成音源と言うと、初期の「初音ミク」が話していたキンキンとした機械音が頭にあって、とても聞けたものではないと思っていたが、最近の音源は自然なものに近くなっているようだ。

目が疲れて休んでいる間、目を閉じて何もすることがない。誰かが原稿を読んでくれたらいいのにと思った時、音声読み上げという機能がPCにあるのだということを思い出した。私は原稿をマイクロソフト・ワードで書いているので、ワードの音声読み上げ機能を探してみた。以下はインストール手順だ。(以下の例は、MS-Word 2013日本語版)

1.ワードの左上にあるクイックアクセスツールバーをクリックして、メニューの中から「その他のコマンド」を選ぶ

2.コマンドの選択で、「基本的なコマンド」から「すべてのコマンド」に変更「読み上げ」を見つけて追加する

3.OKをクリックすると「読み上げ」アイコンが追加されている

4.読み上げたい文書をハイライトして、「読み上げ」アイコンをクリックすると音声が流れる

以上、試してみると心配した割には、普通の日本語音声が流れてきた。ただ「私」の「わたし」という発音や「こともあった」という術語の発音が、標準語発音ではなく広島弁に聞こえた。また「時」を「じ」と読むか「とき」と読むか、「間」を「ま」と読むか「あいだ」と読むか、日本語特有の訓読み、音読みの使い分けは問題があるようだ。

音声読み上げに関しては、今後ビジネスにも重要になると思われるので、日本語だけでなく、英語やその他の外国語でも試してレポートしていきたい。
みなさんも是非試していただきたい。

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