
出倉憲秀/ Japanese Functions of Sydney
たこめし
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[食材]約5人分 米 2.5合 餅米 1/2合 たこ 200g 塩 ひとつまみ 酒 大匙 2 醤油 大匙 1 みりん 大匙 1 だし 約3カップ分弱 しょうが千切り 約大匙1
[調理法] 1. 米はといで、ざるにあげておきます。 2. たこの足は塩もみをしてから、酢水(大匙1酢、半カップ水)であらい、包丁目を入れておきます。 3. たこの足先は切り落とし、さくぎり(一口大)に切るか、削ぎ切りにします。たこが固くなる場合があるので、軽く包丁目を入れておきます。 4. だしに、酒、醤油、みりんを入れます。 5. ごはんを炊飯窯に移し、たこを並べ、だしを加え、炊き込みます。 6. 炊き上がったら、しょうがを添え茶碗に盛り付けます。
がり
[食材](がり約250g分) 米酢 150g 砂糖 50~60g(お好みで) 塩 小さじ 1/4 新生姜 250g 塩 下準備用
[調理法] 1. 鍋に酢、砂糖、塩を入れ、混ぜながら火にかけて砂糖を完全に溶かします。
2. 火から下ろし、漬けておくタッパーなどに入れ冷まして置きます。
3. 手で生姜をこぶごとに分け、軽く土など洗い落とし、布巾やキッチンペーパーで水気を取ります。
4. 包丁か皮むき器で皮をむき、スライサーを使って薄く切ります。  
5. 水に15分ほど漬けて置きます。 
6. つけておいた生姜をざるにあげて、熱湯をその上からかけ、水気をよく切ります。
7. やけどしないように気をつけて、冷めないうちに塩を少し振り、絞ります。
8. 生姜を準備しておいた甘酢の中にいれ蓋をして、一晩寝かしてからいただけます。
生姜には、料理などの香味としてつかうひねしょうがと、漬物などに使う新生姜があります。がりは新生姜を使います。新生姜はひね生姜と比べると色が白っぽく、繊維が柔らかです。
家庭の庭やプランターでも生姜を育てることができます。たまたまうちにあった生姜から芽がでてきたものを土に植えてみると、忘れたころに、小生姜が収穫できました。辛味は新生姜よりはありましたが、さわやかな味わいが楽しめました。
イチゴジャム
春はベリー系の果物が出回り、値段も手ごろになってきます。その中でもイチゴはお買い得。 今回は、オーストラリアン・スタイルの簡単ないちごジャムを紹介します。
日本ではいちごといえば甘さや香りを競い合ったいろいろな品種のものが出回っていますが、オーストラリアのものは日本のものと比べると甘みが少ないです。
イチゴジャム作りは調理中、部屋中がイチゴの香りになり春を感じさせてくれる楽しい作業です。
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[食材] いちご 2キロ (250gのパックで8パック) レモン 4個 砂糖 1.5キロ
[調理法] 1. いちごのヘタを取って軽く水洗いします。
2. レモンを絞ってレモン汁を用意します。種は取り除いておいて下さい。
3. 大き目の鍋にいちごとレモン汁を入れ、中火で沸騰させてから、弱火にして約45分煮込みます。時々、全体的に混ぜてください。 この間、ベイキング・トレイに並べ、低い温度で温めて置きます。こうすることにより、イチゴと混ぜ合わせるときに混ざりやすくなります。
4. 砂糖をイチゴの鍋に加えます。砂糖が完全に溶けるまで焦げないように、大きく混ぜます。約25分、煮込みます。ジャムが完成したかどうかは、小皿に小さじ1を取り出し、1~2分冷蔵します。そこで表面が膜状になっていたら瓶詰めのちょうどいいタイミングです。
5. 煮込み終えたジャムを冷まし瓶詰めしますが、その前に瓶などの容器を熱湯消毒します。沸騰したお湯に容器を10分間入れ煮沸消毒し、自然に乾燥させます。しっかりと消毒すると半年以上保存できます。
素敵なラベルをつけてプレゼントしたりするのもいいです。
Macro Greens
水と光で簡単に栽培できるMacro Greensを紹介します。
マクロ・グリーンとは、その名前にあるように「小さなみどりの香草」で、サラダやサンドイッチ、料理のガーニッシュ(つまや付け合せなど)として使われています。よく見かけられるのが八百屋でパケットで売られいるMustard Cressなどの香味野菜です。
5~6年ぐらい前から、野外マーケットで大豆などの豆を発芽させて量り売りされているものを見かけるようになりましたが、近頃では、家庭で作れる種がパケット売りされ、簡単に手に入るようになりました。種をボトルに入れ、一晩水に浸し、ガーゼなどの光や水が切れる布をかぶせ、輪ゴムで止めて置きます。その後は毎日、水で軽く洗い流し、水をきり、暖かい場所で約1週間で芽が出て食べられるほどに成長します。
中近東の食材店で量り売りされている、Lintelなどを使っても発芽に成功しました。 簡単ですので、機会があればぜひ育ててみてください。
発芽させた豆は少々粉っぽくて、そのままでは食べにくいのですが、ドレッシングに工夫すると食べやすくなります。ラーメンに添える具として、もやしの代わりにも使えます。
[よく使われる micro greens] Mustard Kale Endive Broccolis
豆系 Lintels Soy beans Red beans Green beans
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レンズ豆の中近東風ベジタリアン・スープ
レンズ豆(Lentils)を使った中近東風ベジタリアン・スープを紹介します。

【食材と調理法】(6人分) レンズ豆 500g(今回はオレンジ色のLentilを使用) オリーブオイル 大匙2 たまねぎ(中) 4個(みじん切り) にんにく 6(みじん切り) 塩 小さじ1 レッド・チリ(小) 2つ(みじん切り) みじん切りの生姜 大匙2半 クミン 小さじ 3 カレー粉 小さじ 11/2 シナモン 小さじ 1/4 パプリカ 小さじ 2 水 9カップ
ライム 2~3(またはレモン1個) 塩(味付け) プレーンヨーグルト

【作り方】
1. レンズ豆は洗って、ざるにあげておきます 2. オリーブオイルをフライパンに流し入れ、にんにく、たまねぎを入れ、ゆっくり 玉ねぎが透明になるまで炒める。その間、塩を加えます。 3. チリ、生姜、クミン、カレー粉、シナモン、パプリカを加え2~3分軽く炒めます。 4. 深い鍋にレンズ豆を入れ、上の炒めたものと水を加えます。 5. 蓋をして、弱火で約25分、またはレンズ豆が柔らかくなるまで煮ます。 6. 火から下ろし、ライム汁と塩を加え味を整えます。 7. スープ皿やボールにスープを盛り、ヨーグルトを加えます。 パプリカを軽くかけてたり、エクストラのライムを添えると素敵です。
フードプロセッサーで滑らか(スムーズ)なスープとしても、おしゃれにいただけます。
3月15日(木)に手作り味噌のクラスを予定しています。クラスで作った味噌はお持ち帰りしていただけます。

詳細は下記のウエブサイトを参照下さい。 www.culinarysdekura.com
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冷製デザート「キウイの豆乳グレイズ」
今年のシドニーの夏は冷夏のようですね。私がシドニーに来たころは、暑い、カラッとした真夏の日差しが5ヶ月ほど続いていたような記憶があります。 さて夏向きのおしゃれで簡単なデザートを紹介します。
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【食材と調理法】(4人分) キウイ 4個 いちご 4個 ブルーベリー 8粒 栗の甘露煮(あれば…)4つ
豆乳 1カップ グランマニュエ 小さじ1/2 粉ゼラチン 5g 砂糖 大さじ2 ミント 飾り用
【作り方】 1.キウイの皮をむきスプーンで中をくりぬきます。 2.いちご、ブルーベリーなどをくりぬいたキウイの中に盛り付けます。 3.温めた豆乳に砂糖、グランマニュエを加え、さらに粉ゼラチンを加えてよく溶かします。 4.粗熱をとってから、盛り付けたキウイの上からかけ冷蔵庫に入れて冷やします。 5.ミントを添えていただきます。
注:豆乳のグレイズは子供達にも好まれますが、子供たちむけにはアルコールは加えません。お手軽に作れるおしゃれなデザートです。
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Potato Gnocchi(ニョッキ)
ランチに何を食べようかと台所を見渡して、目に入ったのがジャガイモ。 冷蔵庫にもたいした食材がなくても作れるニョッキを紹介します。お子さんと一緒に簡単につくれる料理です。ソースをいろいろ変えながら楽しんでみてください。

【食材と調理法】 ジャガイモ 900g(desire potatoes のようなでんぷん質の高いものが好ましい) 小麦粉 300g 卵 1個(卵なしでも作れます) 塩、胡椒 適量
【作り方】
(1)ジャガイモを水から柔らかくなるまで煮ます。柔らかくなったらタオルに取り、 皮をむきます。時間がないときは皮をむいて、適当に切てから柔らかくなるまで 煮ます。
(2)温かいうちにポテトマッシャーでていねいにつぶします。Ricerと呼ばれるジャガ イモを簡単に押し出しながらきれいにつぶす便利な道具もありますが、結構収納に 場所をとります。
(3)半分の量の小麦粉を乾いた台の上に丸く広げ真ん中に穴を開けます。そこに潰した ジャガイモを入れ、その真ん中に卵を割り落とします。軽く塩・胡椒をします。
(4)手で軽くひとまとめにし、包丁またはdough scraperと呼ばれるカッターで均等 (約2cm)に切り分けます。切り分けたものを手のひらを使って一本の細い (約2cm直径)のひも状のものを作っていきます。
(5)2~3本づつ並べ、くっつかないように軽く小麦粉を上に振り、約2cm幅に切ります。
(6)切ったらフォークの背にのせて親指で軽く押しながらカールした形のものを作って いきます。フォークの他に、チーズおろし器の裏や写真のような道具を使っても 作れます。力を入れすぎないで押し出すように作るのがコツです。
(7)沸騰したお湯に塩を入れ、ニョッキをスプーンなどで少しずつ鍋に落とし入れ、 3分ぐらいして表面に浮かんできたら30秒ぐらい置いた後、穴のあいたスプーンなど ですくい、軽くバターかオリーブオイルでならしたオーブン・トレーに移します。 120度ぐらいに温めたオーブンに入れて温めておけます。またはそのままトマト ソースやクリームソースなどに絡めて食べても美味しいです。 残った場合は冷凍もできます。
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フルーツケーキ
今回は酒に漬けおいたドライフルーツがあったので、フルーツケーキを作ってみました。簡単に作れ、日持ちがしますので、ちょっとしたおやつに便利です。
フルーツケーキ 20cmx10cmのパウンド型
【材料】
薄力粉 150g ベーキングパウダー 大匙1/2 バター 150g、室温 砂糖 140g 卵黄 3個分 卵白 3個分 ミルク 大匙1.5 ラム酒 大匙1.5 レモン汁 大匙1.5 フルーツミックス(ラム酒などに漬けたもの)150g
【作り方】
(1)型にベーキングペーパーをしく。 (2)薄力粉とベーキングパウダーを合わせてふるいにかける。 (3)ボウルに柔らかくしたバターを入れ、泡立て器でクリーム状に練り、砂糖の半分の 量を加えて白っぽくふんわりするまで混ぜ合わせる。 (4)そこに卵黄を加えてよく混ぜ、牛乳、ラム酒、レモン汁の順に加え、そのつどよく 混ぜる。 (5)別のボウルに卵白を入れ、残りの砂糖をすこしずつ加えながら、つやのあるしっかり したメレンゲを作る。 (6)(4)にメレンゲをひとすくい入れて、木べらでしっかり混ぜ合わせる。粉の半量を 入れ混ぜ合わせ、メレンゲの半分を入れ混ぜる。残りの粉、メレンゲを加え、メレン ゲをつぶさないように混ぜ合わせる。 (7)170度に温めたオーブンで50分。150度で10~20分ほど焼く。中央に竹串 などを刺してみて、生地がついてこなければ焼き上がり。 (8)型からはずし、冷ましてから切り分ける。
ドライフルーツのアルコール漬け 作り方は簡単です。ドライフルーツ、例えばレーズン、アプリコット、イチジクなどをラム酒、ブランデーなどに漬けて置くだけです。家では日本酒が余ったときなども、好みの量の砂糖を加え、ドライフルーツを漬けておくこともあります。冷蔵庫で保管すると長持ちします。
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温かいスープ
秋も深まり、紅葉が美しい季節となりました。
今回紹介するのは、オーストラリア人女性による「We Love Food, Family recipes from the garden」by Kirsty Manning, Wilcox and Peta Heineの本からの簡単なスープです。
この本は、季節を通して料理が紹介され、また同時に家庭菜園で、野菜の植えつけから育て方までのアドバイスがのせられ、小さいお子さんがいらっしゃる家庭から、家庭菜園を楽しんでいらっしゃる方は特に楽しめる本となっています。写真もカラフルで、野菜を育てるのはそんなに得意ではない私も、苗を買ってきて、家族と庭に苗を植えました。これからはほうれん草、ブロッコリーなどを植えつける季節です。
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baby spinac |
broad bean |
we love foo |
Leek, bacon and potato soup(約6人分)
【材料】 オリーブオイル 大匙2 たまねぎ(小) 1個 リークLeek(西洋ねぎ)1本 ベーコン 6枚 セロリ 1本 にんにく 2かけ ジャガイモ 4個 ベイリーフ(月桂樹の葉)1枚 フラット・パセリ(イタリアン・パセリ)みじん切りにしたものを大匙1 タイム 約4本、葉をもぎりみじん切り クリーム 1/2カップ 塩コショウ 適量
【作り方】 (1)下準備。たまねぎ、リーク、ベーコン、セロリ、にんにくをみじん切りにし、じゃがいもは皮をむいて3cm角ほどに切っておきます。 (2)オリーブオイルを鍋に落とし、中火にかけ、たまねぎ、リーク、ベーコン、セロリ、にんにくを入れ5-6分、炒めます。 (3)ジャガイモを加え、5分ほど炒め、2リッターの水、ベイリーフ、パセリ、タイムを加え、弱火で45分、またはジャガイモが柔らかくなるまで煮ます。 (4)火からおろし、ベイリーフを取り出し、ハンド・ブレンダーでピューレー状にします。(ハンド・ブレンダーがない場合はフード・プロセッサーやミキサーなどを使われるとよいと思いますが、その場合は少し冷ましてから行ってください。) (5)再び鍋に戻し、温めなおしクリームを入れさっとかき混ぜ、塩コショウで味を整えます。 (6)スープ皿やボールに入れ、飾りとしてクリームやパスタを添えるといいでしょう。
*水の代わりにチキン・ストックを使うと味がより濃厚になります。またベジタリアンの方は、ベーコンを入れずに、にんじんなどの野菜や、木綿豆腐などを入れて味にバラエティーをつけてもいいかもしれません。
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