エーオン・リスクサービス 斉藤 大


一般的に年間包括で輸送保険を手配する場合、保険開始時点でその先12ヵ月分の見込み輸送額を保険会社へ申告し、それに対して保険料率を適用し保険料が確定されるのが通常です。

当然こちらの数字はあくまでも見込みであって、12カ月経過した後にどれくらいの実質輸送額があるかは分かりません。そこで保険会社は見込み輸送額と実質輸送額の差額を使って保険料の確定清算をするのが一般的です。

しかしながら、事前の年間輸送額申告において、ある程度確実性の高い数字を算出するのが難しいような(目安がたたない)場合、もしくは先立ってそれなりのボリュームの保険料を支払うのが非現実的な場合は、例えば見込み輸送額の80%をデポジット保険料とすることも可能です。それにより事前支払保険料額に一定の余裕を持たせることが出来るわけです。

その後、実質額を使って保険料確定生産をする流れは前述の方法と変わりませんが、例えばのケースに照らし合わせると、実質額が見込み額の80%程度であれば後から追徴される保険料額も少なくて済むことになります。

なお、上記は状況によって様々な手立てが必要となりますので、実際のケースにおいては専門家のアドバイスを求められるのがよろしいでしょう。

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