情報提供:アドバンテージ・パートナーシップ外国法事務弁護士事務所
国際仲裁弁護人・国際調停人 堀江純一(国際商業会議所本部仲裁・調停委員)


国際商事仲裁解説 Q&A形式

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国際商事仲裁
Q 国際商事仲裁とはそもそも何々でしょうか?
A 英語名はInternational Arbitrationになります。国際間の商業活動を円滑にする為1958年に国連で定められましたニューヨーク条約に基づきます。
Q 日本も加盟国なのでしょうか?
A 日本を始め殆どの国が加盟しております。
Q 加盟するとどの様な権利や義務が発生するのでしょうか?
A 外国で締結されました裁定を自国の裁判所の判決と同様に取り扱う義務が発生致します。

裁定
Q 裁定とは何々でしょうか?
A 英語名はAwardになります。仲裁人により作成されました結審です。
Q どの様な紛争が国際商事仲裁になるのでしょうか?
A ニューヨーク条約で定められました国際間の商取引で発生致しました紛争になります。
Q 自国の裁判所の判決と同様に扱うとは具体的に何を意味するのでしょうか?
A 加盟各国には其々自国の仲裁地法があります。その仲裁地法に則り加盟国の裁判所は裁定を自国の裁判所が出した判決と同等に扱います。
Q つまり強制力が有ると言う事ですね?
A その通りです。

仲裁合意書
Q 裁判で無く国際商事仲裁を利用したい場合どうしたらよいのでしょうか?
A 当事者同士が紛争解決の手段として国際商事仲裁を利用する事に合意する必要があります。

メリット
Q 国際商事仲裁を利用するメリットは何でしょうか?
A 外国の裁判所の判決を自国の裁判所が批准するのは簡単では有りません。裁判所で勝訴しても上級裁判所で敗訴する可能性が有りますが、国際仲裁裁定には再審は有りません。つまり、一審制ですので早く最終結審を得る事が出来ます。
Q 裁決に不満が有る場合はどうしたら良いのでしょうか?
A 基本的に裁決を再審する事は出来ません。

仲裁地裁判所
Q つまり、裁決に必ず従うしかないと言う事でしょうか?
A その通りですが、仲裁廷の作業等に不満が有る場合は、仲裁地裁判所に裁決の無効申請をする事が可能になります。
Q 仲裁地裁判所とは何でしょうか?
A 国際商事仲裁を開始する前に仲裁地を決める必要があります。仲裁地の指定された裁判所が仲裁地裁判所になります。
Q 仲裁地はどの様に決めるのでしょうか?
A 当事者が仲裁地に合意するが基本ですが、合意出来ない場合は仲裁人が決めます。

仲裁人
Q 仲裁人はどの様に決めるのでしょうか?
A 当事者の合意が基本ですが、合意出来ない場合は仲裁機関又は仲裁地裁判所が決めます。

仲裁機関
Q 仲裁機関とは何でしょうか?
A オランダのPermanent Court of Arbitration(常設仲裁廷)やフランスの International Chamber of Commerce(国際商業会議所)等になります。

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