ジャパン/コンピュータ・ネット代表取締役 岩戸あつし

マイクロソフト社は、2020年1月14日でWindows7のサポートを終了させるとかなり前から発表している。このニュースはほとんどの方がご存知だと思うが、具体的な対策を取っていない企業や個人の方々が私の周りにもたくさんいる。多くの方はWindows7サポート終了といわれてもすぐに新しいPCを買えないと不満を言う。そこで、一体何のサポートが終了で、それで新しいPCを買う予算がない場合はどうしたらよいかという人たちのために少々書いてみよう。サポートが終了すれば何が一番の問題なのか?

Windows7のサポートには主に4つの項目がある。①バグつぶし、つまりプログラムエラーの修正。②新たに見つかったセキュリティー脆弱性への対応。③新機能の追加。④テクニカルサポート。この中で①.②、③は通常Windowsアップデートにより配布されている。④はウェブページや電話による。この4項目の中でサポートがなくなって困るのは、①と②であろう。①に関しては、すでにほとんどのバグは修正されており、これから出てきても大きな問題はないと思われるので、強いて言えば②が最も大事な項目だ。セキュリティー対応がなくなると、セキュリティー脆弱性が見つかっても修正手段がなくなり、その脆弱性をハッキングされると、データが盗まれたり、拡散したりという大事故につながる。

そもそもセキュリティー脆弱性とは何で、なぜ起こるのか?なぜ毎月新しい脆弱性が次から次へと出てきて、それをアップデートで修正しないといけないのか。最初からすべての脆弱性を予見できないのか?という質問がよくある。このテーマを書くと長くなるので具体的なことは別の機会に書くが、およそ家のセキュリティーと同じだと考えていただければよい。どんなに厳重に施錠していても空き巣に入られたり、場合によっては強盗に入られたりする。強盗がデリバリー業者に変装してくることもある。それらを最初から予測して完璧に防ぐのは難しい。近くで起こった事件の情報を集めて、定期的に住民に安全情報をお知らせしたり、怪しい人の写真を公開したりすることが必要だ。まあ、当たらずといえども遠からず、こんな感じだ。

さて、新規にPCを買い替える以外にどのような対策があるかということであるが、以下の2つの選択がある。

  • Windows 10にアップグレードする
    Windows 10発売すぐの頃は無料でWindows7からWindows 10にアップグレードできたのであるが、今では有料になっている。PCによってそのままアップグレードできる場合と、アップグレードが途中でエラーになり、結局データをバックアップして、Windows 10をクリーンインストールしないといけない場合とがある。正常にアップグレードできた場合でも、プリンタなどのデバイスドライバーをWindows 10のものに入れ替える必要があることが多い。
  • Windows7ESU(Extended Security Update)を使用する
    ESUは、上の②だけ、つまり脆弱性修正パッチをWindows Updateでサポートするものだ。ただしESUの対象になるのはWindows7プロフェッショナルとエンタープライズ・エディションだけで、家庭用のホーム・エディションは対象外だ。ESUは有料で、価格やライセンス条件など詳しくはマイクロソフト社のサイトをご覧あれ。
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