ジャパン/コンピュータ・ネット代表取締役 岩戸あつし

2019年がスタートした1月10日朝、私の携帯電話が鳴った。出てみるとお得意様からで、昨日まで問題なかったネットワーク・シェアー・ファイルに、今朝急に入れなくなったということであった。その企業では普通のPCを一台ファイル・サーバーとして使っており、それが突然今朝になって入れなくなったということであった。ネットワークの接続確認やセキュリティーのエラーなど考えられる点検を伝えて一旦電話を切った。

その後すぐに別のお客さんから電話がかかってきて、それが先ほどと全く同じ内容であった。そしてその時にピンと来たのが、昨日、1月9日は第2水曜日だったということだった。どういうことかと言うと、マイクロソフト社は、ある時期から毎月第2水曜日にWindowsアップデートを使って定期アップデートをしており、緊急のものがない限り第2水曜日にその月のアップデードが配信される。ただアップデートが有効になるのは、PCが再起動してからなので、次の日、つまり第2木曜日の朝に影響が出ることが多い。

想像できることとして、水曜日に配信されたウィンドウズ・アップデートの一つに不具合があり、それがシェアー・ドライブをブロックしてしまったのではないかということだ。こういう時、役に立つのがウェブに書き込まれているエラー情報である。先ずマイクロソフトのサポートサイトをチェックして、もしここに書かれていなければ、Googleなどを使って検索してみる。するとかなりの確率で、誰かが同じような問題があったことを書き込んでいて、それの解決方法も書き込まれていることが多い。

今回は問題が起こってからすぐに対応したので、マイクロソフト・サポートサイトにはまだ事象が上がっておらず、Google検索でもズバリの事象が上がっていなかった。そこでGoogleのNewsを見たところ丁度同じ問題の書き込みを発見した。

1月10日アップデート分のうちの1つ、アップデート番号KB4480970にどうやらWindows7のシェアーファイルにアクセスできなくなる不具合があったようだ。対処法としては、この番号のアップデートを一旦アンインストールして、次にもう一度アップデートされないように、このファイルを見えなくして自動的にチェックされないようにするという方法が書かれてあった。マイクロソフト社でも不具合を認めると、そのうち修正ファイルが作られてWindowsアップデートによって修正されると思われるが、いつそれが配布されるかわからなく、じっと待っている訳にはいかないので、先にアンインストールした。

そして、シェアーファイルの件が落ち着いてから、すぐにまた同じクライアントから電話が鳴った。今度は、急にプリンタの印刷ができなくなったということだ。通常プリンタへの印刷は、PCから命令を外のプリンタに出して印刷するだけなので、シェアーファイルのように外のファイルを自分のPCに入れる作業とは異なる。従ってこの問題は、アップデート番号KB4480970の不具合ではなく、別の問題だと推測した。

調べてみるとこの印刷問題に関して、すでに多くの書き込みがあった。特にアップデート番号とは関係していなかったが、1月は大きなアップデートがあり、そのアップデートによって古いプリンタ・ドライバでは印刷できなくなるとのことが書かれていた。再びそのクライアント事務所に行って、プリンタ・ドライバの最新バージョンをダウンロードし、そのプリンタを使用しているPC全台にインストールし、問題を解決した。

通常1月のWindowsアップデートは、他の月よりも大掛かりになると言われているが、それにしても、毎月こんなことが起ったら大変だ。いずれにしても第2水曜日や木曜日になにかが起ったら、先ずWindowsアップデートの不具合を疑ってみることだ。

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